木陰の随想記
浜山典之
 

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先細りする日本の書店
   2024/11/6 (水) 18:48 by 浜山典之 No.20241106184858

 近所の大型スーパーの4階にある本屋では、2カ月ぐらい前に売り場面積をそれまでのおよそ3分の2程度にまで大幅縮小しました。私が住んでいる地域に限らず、日本の人口減少や人々の活字離れなどにより、今では全国的に書店の経営が難しくなっていると言われています。中でも地方にある個人経営の小規模の書店が一番厳しい状況にあるようです。こうした様子から推測すれば、これからますます身の回りの書店が次々に姿を消していくことになりそうで、残念な気がします。


整理整頓と人生
   2024/11/1 (金) 18:15 by 浜山典之 No.20241101181510

 最近、ある記事で目にしたのですが、ドイツには「人生の半分は整理整頓だ」(Ordnung ist das halbe Leben.)という諺があるそうです。なるほど、真面目で几帳面な性格として知られるドイツ人らしい人生の捉え方とだ思いました。彼らはこの人生観とその実践によって、合理的で効率の良い仕事を可能にしているのでしょう。一見すると、「人生の半分は……」とまで言い切ってしまうのは、ちょっと誇張が過ぎるのではないかと思えなくもないですが、そこまで思い切って時間をかける覚悟があってこそ、立派な整理整頓が実現されるのでしょう。


テレビで見る古民家の風景
   2023/10/25 (水) 19:17 by 浜山典之 No.20231025191747

 NHKのEテレで放映されている「カールさんとティーナさんの古民家村だより」という番組を何回か見ました。この番組の舞台となっているのは、新潟県十日町市にある竹所(たけどころ)というところで、棚田などがある風光明媚な村です。そこに30年住んでいるというドイツ人建築デザイナーのカールさんとその妻のクリスティーナさんが繰り広げる四季折々の日常生活の様子が、番組の主な内容です。

 長身で温厚な人柄のカールさんは、80歳を超えた今も現役で古民家の再生事業に携わっていて、その仕事に情熱を傾け続けています。テレビの画面には、ゆったりとした時間の流れの中で美しい自然に溶け込んだ古民家のカラフルなたたずまいが映し出され、そこに暮らす人々の素朴さや穏やかさが心地よく伝わってくるのを感じました。


年々遠のくセミの声
   2023/10/22 (日) 17:21 by 浜山典之 No.20231022172155

 私がいま住んでいる市街地では、年々セミの数が減ってきています。記憶をたどってみると、少なくとも15年ぐらい前までは、家の中にいてもうるさいほどセミの大合唱が外から聞こえていました。それを思うと、今はもう隔世の感があります。何が原因でこれほどまでセミが減少してしまったのかはよくわかりません。近隣の樹木が少なくなったことや気候変動などが関係しているのではないかとも考えられます。自然がだんだん遠ざかっているのを感じます。


「ら抜き言葉」の現在
   2022/11/20 (日) 09:57 by 浜山典之 No.20221120095748

 1990年代の初めの頃には、「ら抜き言葉」の使用が社会的な問題になっていました。しかし、今はどうでしょう。芸能人もスポーツ選手も、あるいは街角でマスメディアのインタビューを受ける一般の人たちも、たいてい「ら抜き言葉」を使っています。

 ところが、そうした人たちの声が、例えばNHK総合テレビで放映されるときに、画面に映し出される字幕では、「見れる」が「見られる」、「食べれる」が「食べられる」などのように「ら抜き言葉」が「らを抜かない言葉」に修正されて表示されています。そういう点からすると、放送局の側では「ら抜き言葉」を正しい日本語、あるいは標準的な日本語の表現としてまだ公的に認めているわけではなさそうです。


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浜山典之(はまやま・のりゆき)『木陰の随想記』
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