街の風物だより
浜山典之
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(1〜10)
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師走の銀杏並木
2025/12/25 (木) 17:35 by 浜山典之 No.20251225173538
師走上旬のこと。朝日を浴びながらビジネス街を走るバスの車窓には、長く続く銀杏並木の風景が流れていきました。樹高10メートルを上回ると思われるほどの大きな銀杏が多く、その枝先から黄色くなった葉が、はらはらはら、はらはらはらと、ひっきりなしに散っていました。しかも、風がなかったので、それらは音もなく優美な姿でまっすぐに降り落ちていました。
【一句】 銀杏散るビジネス街や窓の外
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晩秋の歩道
2025/11/22 (土) 18:12 by 浜山典之 No.20251122181259
商業施設の脇に並ぶ街路樹からは、黄色と薄茶色の小さな枯葉が無数に落ち、まるで絨毯(じゅうたん)のように歩道を覆っていました。朝から晴れていた空は、午後2時を過ぎたあたりから一転して曇り空に変わりました。静かに沈んだ空気に包まれた中で道行く人は少なく、晩秋のわびしさがそこはかとなく感じられました。
【一句】 敷き詰めた枯葉の道や日暮れ前
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冬の月
2024/12/11 (水) 17:51 by 浜山典之 No.20241211175107
広い通りで行われていた道路工事の騒音を避け、路地に足を踏み入れた午後3時半ごろ、ふと見上げると雲一つない薄水色の空高く半月がかかっていました。まだ空が明るいこの時刻にもう月が出ているのかと思いつつ、しばらく眺めながら歩きました。それは繊細な輪郭と模様をもち、あたかも半透明のように見える半月で、極薄のフィルムのように軽々と空に浮かんでいました。
【一句】 寒空に半月仰ぐ日暮れ前
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秋晴れ
2024/11/4 (月) 16:23 by 浜山典之 No.20241104162338
今日は南風がやや強く吹いて日中の最高気温が23度まで上がりましたが、空気はほどほどにカラッとしていて、過ごしやすい一日でした。商業施設前の舗装道路には、街路樹から舞い散った枯葉があちこちに積もったり転がったりして、すでに晩秋の雰囲気です。ところが、今年の夏が長引いたせいか、樹々の紅葉はまだそれほど進んでいません。それでも、日差しの色はもうすっかり薄くなって、冬が近づきつつあるのを感じさせます。
【一句】 やわらかな日差しの道や天高し
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5月の新緑
2023/5/11 (木) 18:32 by 浜山典之 No.20230511183208
午前10時半過ぎの市内の道路を走るバス。その車窓から外の景色を眺めていると、5月初旬の明るい日差しを浴びて新緑に輝く街路樹が目に入りました。風も穏やかで、街全体が繊細で鮮明な輪郭をあらわし、透明感のある軽やかな色彩を帯びていました。
【一句】 目に染みる春たけなわの街の色
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黄砂の飛来
2023/4/14 (金) 18:16 by 浜山典之 No.20230414181649
一昨日から今日にかけて、中国大陸から2年ぶりに黄砂が日本列島に大量に飛来したとのこと。テレビの気象情報が、そう伝えていました。しかし、私が住む南関東の平野部では、視界を遮るほどの密度で黄砂が飛んできたわけではありません。だから、その様子はほとんど知覚できませんでした。ただ、自宅の自転車のサドルの上には、一面にうっすらと黄土色の粉のような微粒子が付着していました。それを見て、これが中国大陸からはるばる海を越えてやってきた黄砂なのか、と思いました。
【一句】 黄砂来てサドルの上は薄化粧
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小春日和
2022/11/12 (土) 18:33 by 浜山典之 No.20221112183324
日本列島は東西からの高気圧に覆われて青空が広がり、また南の方からは暖気が北上してきたため、日中の最高気温が平年よりも3度以上も高い暖かい日が3日連続となりました。今はちょうど陰暦の10月にあたる「小春」の時期で、この間の暖かい気候を「小春日和(こはるびより)」と言いますが、まさにこの言葉にふさわしいうららかな日和に恵まれました。
【一句】 今日もまた小春日和の秋津島
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秋の虫
2022/9/26 (月) 18:08 by 浜山典之 No.20220926180851
このごろは夜になると秋の虫たちが涼しげにすだくのが、窓の外から聞こえてきます。日中の気温はまだ30度近くまで上がることがありますが、日の暮れるのはずいぶん早くなりました。日が沈んだ後は気温がぐんと下がるため、熱帯夜の寝苦しさからは解放されました。
【一句】 涼しさを届けに来たり虫の声
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初雪
2022/1/6 (木) 17:56 by 浜山典之 No.20220106175645
昼過ぎにガラス戸越しに外を眺めると、空から細かい雪がひっきりなしに落ちて、庭の草木の上に積もり始めていました。今日の最高気温は3度。昨日と比べてなんと6度も低く、身にしみる寒さでした。それでも、ふんわりと降り積もった白雪のやわらかな景色は、何となく心に温かく感じられるものでした。
【一句】 昼下がり小さき庭に粉雪降る
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落ち葉の季節
2021/11/21 (日) 13:28 by 浜山典之 No.20211121132821
近頃、昼間の時間がだいぶ短くなってきたのを感じます。それもそのはず、もう11月下旬ですから。近所にあるショッピングセンターの周辺では、街路樹から落ちたおびただしい数の枯れ葉が時折強く吹く冷たい北風にあおられて、アスファルトの車道や石畳の歩道の上をカサカサと乾いた音を立てながら飛び跳ねるように転がっていました。
【一句】 風吹けばさびしさ奏でる落ち葉かな
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浜山典之
『街の風物だより』
(げんとも文芸館)
Copyright © Noriyuki Hamayama
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